やけ酒母の日

やけ酒をのみながらPCに向かっている。

今日は母の日。息子はそんなことお構いなしに終日わがままし放題。さんざん私の予定を狂わせて、自分だけは好き勝手して定時に寝た。ぐっすり。そこだけは救い。これで夜も寝ない子だったらやけ酒すら許されないことになる。母業とは恐ろしいもの。

先日書いたとおり時間管理が課題の息子。やるべきことよりテレビ優先になりがち。今日もそれが発端。約束の時間を過ぎても見続けているので私がリモコンを取りあげたらぷりぷり怒って、その勢いで電気の紐を壊してしまった。同じ失敗を何度もしているので、さすがに今回は「ママはもう買いません。(息子の寝室なので)延長の紐がないと不便だと思うなら自分で100均に行って買ってきなさい」となった。

歩いて5分もかからないのに、なかなか帰ってこないので心配になって外に出たらママ友から電話。「今〇〇に偶然会ったよ。今からプレイパークに遊びに行くから一緒に連れていこうか?」というありがたい提案。赤ちゃんの頃からのプレパ友達だから、普段ならお願いするのになんの問題もないのだけど、しつけ的には大問題。とりあえずはきちんと帰ってきて電気の紐を直して、宿題なり月曜のお仕度なりを済ませてもらいたい。オトシマエをつけていただかなくては。ママ友にはその辺の事情も話して今回は丁重にお断りして、途中まで迎えに行った。さっきまで怒っていたのに、友達に会った嬉しさでにこにこしながら走ってくる息子。無邪気というかおバカというか。

よくよく話を聞いてみるといつも行く100均がビルの何階か分からなくなっちゃって、困っていたところに友達親子が登場したらしく、道案内までしてもらったらしい。息子は地元で、その友達は隣町在住なのに案内してもらうなんて。こういう「え⁉そんなこともできないの⁉」という部分がまだ小学校低学年の幼さ。めったに一人で買い物なんて行かない息子が行って道に迷ったタイミングで、これまためったにこの町にはこない友達親子が偶然用足しに来ていて、お互い気付いて助けてもらうなんて…息子の悪運の強さよ。

母の日だけど怒ってばかりいなきゃいけないならもう母やめたい‼なんて思っていたけど、まあ、子育てって母一人でしているわけではないのよね。息子のピンチに降臨したママ友が天使に思えたりして、なかなか面白い母の日になった。

その後も息子は結局夜まで宿題をやらず遊んで過ごしたため、私はやけ酒をのんでいるのだけど。

母の日のプレゼントは、電気の紐と一緒に買ってきた折り紙で折った靴下と切り紙と、家族を描いた絵。家族が全員星のかーびーになっていて、パラグライダーで空を飛んだり、釣りをしたりして遊んでいる平和な絵。即席のプレゼントでも心はこもっていて嬉しいもの。

かくいう私は、母の日の贈り物を発注したものの受注生産で間に合わず、義実家にも実家にもまだ届いていない。「ちょっと待ってね」と言い訳はしておいたけど。親がこんなじゃ、息子にだけ正しさを求めてもだめかな。

いろんな意味でやけ酒がはかどる母の日の夜。雨音が聞こえる気がするけど洗濯干しっぱなし。取り込む気もおきない程度には酔っている。

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『子どもの防犯マニュアル』舟生岳夫

【乱読雑記】

もう少し素敵な小説かエッセイか何かについて書きたかったけど…今はあまり感情を揺さぶられるお話は読めない。夫の緩和治療のことがあり、日常生活でぐらぐらと感情を揺り動かされているので、小説もエッセイも、ドラマや映画も見たくない。もうお腹いっぱい、という感じ。感情を揺らすための読書ではなくて、落ち着かせるための読書が必要で、普段は読まないHOW TO系の本を手にとって試している。

図書館で真っ黄色の表紙に惹かれて借りたのがこれ。

防犯の基本のき、という内容で特に目新しいものはなかったが、実践的アドバイスが参考になった。子どもに伝えるにはどう話すのがいいか、親子で練習するにはどんなやり方があるかが著者の経験(防犯アドバイザー・コンサル的なお仕事)と共に書かれている。

通学路を歩いてみるとか、スマホの約束事とか、帰宅時間(いわゆる門限)の大切さとか、ごくごく当たり前の防犯対策が具合的にどんな犯罪を防ぐのかが分かるのもよい。基本的なことの徹底と積み重ねが大事なんだとよく分かる。読みやすいので、思春期の子どもには親が言って聞かせるより、自分でこの本を読んでもらうのがいいかも。

価値観が多様化している今、親しいママ友やご近所さんとも考え方がずれる可能性がある。「私の考え方は古いのかな?」「ここまでやるのは過保護かな?」「こんな細かいこと気にしているのは我が家だけ?」「我が家だけあんまり厳しいと子どもが嫌がるかも?」「そんなに大雑把で大丈夫?」「もう少し気にしたほうが…」なんて、みんな内心ドキドキしながら、探り合いながら互いの価値観を擦り合わせているような現状がある。夫婦間でもそうかもしれない。

私の両親は防犯や安全には厳しかった。兄弟が多かったが皆あまり怖い目に合わず、大きな怪我や病気をしないで無事に成長できたのは両親の慎重さのおかげと言える。チャイルドシートなんて一般的でなかった時代にすでに使っていたし、海でも山でもスキーでもしっかり休憩を挟んで決して無理はせず、祖父母や叔父の手を借りて大人の人数を確保して、ととにかく安全最優先だった。

子どもの頃は「もっと海水浴行きたいな」(叔父が帰省しないと行けなかったのであまり気軽なレジャーではなかった)とか「せっかく今楽しいのにもう休憩するの?」とか不満に思うこともあったけど、自分が親になってみると両親の気持ちがよく分かる。体力も判断力も集中力もない子どもを守るためには油断は禁物なのだ。

そんな風に育ったので、私も完全慎重派。この本に書いてある「やったほうがいいよ」ということは大抵履修済み。幸い夫も息子溺愛のため、比較的慎重派。「それは大げさだ」とか「心配しすぎだ」とか言われることはないので助かっている。

ただ、親の安全意識が当の息子にどれだけ伝わっているか、身に着いているか、は大いに不安。

学童に行くようになったり、少しの間ならお留守番するようになったり少しずつ変化(成長?)している中で、怖い目にあったり怪我をしたりしないで済むようにできることはしてあげたい親心。その親心が私の自己満足でなくて息子の実になっているかが問題。この本のアドバイスにならって、「こんな時あなたならどうする?」「なんでそうするの?」と会話しながら確認していこうと思う。

息子が生まれてすぐと昨年の夏と、夫が入院して二人暮らしだった。母子家庭なんて珍しくもなんともない世の中だけど、やはりいろいろな面で心細いもの。身を守る事、家族を守る術は身に着けておきたいところ。

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友情ナンデス

家事のお供はラジオかYouTubeの聴き流し。中でもヒルカラナンデスは繰り返し過去回を聴くほど好き。

動画や音楽のサブスクはいくつか課金しているけど、所謂投げ銭や有料コンテンツを買うことはしなかった私。でもヒルカラナンデス沼には勝てず、数ヶ月に一度のヨルカラナンデスには欠かさず課金。どはまりしている。

ラッパーのダースレイダーと、芸人のプチ鹿島のお二人が仲良く時事ネタを話すYouTube番組。ダースさんの娘さんの部屋からiPhoneでライブ配信というラフさだけど、内容はタイムリーかつ濃厚。何よりお二人とも嫌味がなくて、品良く世を斬る語り口が魅力。

TBSラジオが好きな人は絶対ハマるから聴いてみてほしい。

大柄で朗らかなダースさんと、小柄で切れ味鋭いPKさんが画面に仲良く並んでいると、まるで『モンスターズインク』のサリーとマイクみたい。絵的にも素敵すぎる。大好き。

NHKの互いにインタビューし合う対談番組も好き。お互いが自分の専門領域や内面をゴリゴリに語るのに、衝突しないで分かり合える。第一線で活躍する方は負けん気も強いだろうし基本孤独だろうに、分かり合えて尊敬し合える人を見つけて対談する、という設定がにくい。

「あぁ、分かり合えてよかったねぇ」「いいお友達ができてよかったねぇ」と、誰目線なのか謎な安堵感と感動がある。ママかよ!という謎の感想。ヒルカラナンデスのお二人にも、そういう「至高の友情」を感じる。だから好きなのかも。

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成長の兆し…と思いたい

【記録】

「時計をみて行動する」「動画やゲームを時間で切り上げる」ことが課題の息子。このコロナ自主療養+GWの長い長いお休み中も、何時間もアニメを見てしまったり、ドリルを後回しにしてしまったり。まだまだ7才だから仕方ない…いやいや、もう2年生なんだからもう少ししっかり…と母は常に悩んでいる。アドラー的には「遅刻したって知らんがな。自分でなんとかおし」なんだろうけど、なかなかそうも割り切れなくて。

お休み最後の今日は私より早く起きて自分でパンを焼いて食べ、夫に言われて午前中にドリルを済ませて…とよく頑張っていた。

昼前に「ママ電池ちょうだい」と古い目覚まし時計を持ってきた。自分で時間を合わせて、目覚ましもセット。鳴るかどうか確認までしていた。今は入学のタイミングで買ったドラえもんの目覚ましなのだけど、あんまりうるさくないので起きられていない。今日見つけた古い時計はベルがジリジリうるさくなるタイプ。

明日から久しぶりに登校だから、息子なりに張り切っているのかな。強力な目覚ましを追加したのは、成長の兆しだったら嬉しいな。

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こどもの日

闘病中の夫の体調的に旅行やお出かけは無理。
コロナ自宅療養期間が無事明けた息子だけど、特に予定のないのんびりした連休になった。春休みより長く息子が家にいたので、食事の世話やら勉強を教える手間やらで私自身もぐったり。遠出するような気力は皆無。

それでも親心としては、こどもの日くらいは何かしたいなぁと「ピザ焼く?」「手巻き寿司する?」といくつか提案したけどどれも息子にヒットせず。
唯一、散歩がてらのお詣りだけは一緒に行けた。氏神様の境内にはたくさんの鯉のぼり。風車のアーチやシャボン玉が飛ぶ演出も。カメラを置ける撮影台や五月人形のフォトブースもあった。ちびっ子に混ざって照れる息子を写真に収めて、母心は満足。神様ありがとう。

息子のお宮参りのときも「親子連れに優しいな」と感じたけど、代替わりして女性の神主さんになり、ますます親子連れウェルカムになったとか。今日も「お詣りありがとうございます」と明るく声をかけてくださった。

帰り際、2歳になるかならないかくらいの子を一人で連れてきて、写真を撮るのに四苦八苦している妊婦さんがいた。セルフタイマーで撮っては首をかしげている。頭上の鯉がうまく一緒に写らないみたい。臨月かな?くらいのお腹だし、夏日で暑い境内。お節介ながら…見かねて声をかけて、母子と鯉の写真を撮ってあげた。お腹が大きくてもワンオペでも連れてきて、写真を撮ってあげたい気持ち、よーく分かる。私も息子が小さい頃、ワンオペ育児中に何度もお手伝いしてもらってきた。今はあの頃の自分に似たようなママが困っていたら老婆心ながら…すかさず恩送り。

暑かったので、ファミレスでパフェを食べ、柏餅と菖蒲を買って帰宅。家で休んでいた夫、起きて美味しい茶碗蒸しを作ってくれていた。

ちなみに…夫は菖蒲湯に入ったことがなかったらしく、長い葉っぱを10センチくらいに丁寧に揃えて切ってしまった。包みを開けるために、と鋏を渡したのだけど、葉っぱを切るためと勘違いしたらしい。長い葉を刀に見立てて…の由来はどこへやら。いいオチまでついて、愉快なこどもの日に。

 

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ネットの大海・蟹の巣穴その3

2月末に夫の診断が出てから約2ヶ月「困った時ほど相談できない」問題に向き合っている。経緯は長くなるので割愛。今のところの方針だけ書いてみる。

①相談・依存はプロにすべし

②暴走は書いて抑えるべし

③子ども関係は先回りして伝えておくべし

④お願いは具体的に

 最後に…

⑤頼り先は分散が吉

「夫が大病していて大変なの」なんて簡単に言えることじゃなくて、でも「困ってるの。助けて」って言わないと誰もわかってくれないわけで…ピンチの時に他所様に助けを求めることのハードルを実感。

昨年夏の夫の手術・入院から、悩みつつ少しずつ各方面に助けを求めて、今はだいぶ協力体制が整ってきたところ。

我が家がもし義家か私の両親と同居していて、大人の人手が十分だったら、託児も息子のケアも、丸っとお願いできたかもしれない。でも我が家は核家族。両実家は遠い。舅は故人。姑は高齢で義妹が介護している状態。私の両親は幸い健在だけど、新幹線の距離なので簡単には頼れない。悩みつつでも外へ外へ、ヘルプを求めていかないととにかく人手が足りない。

今回のピンチで私が頼りにしている人々は、私と我が家にとって本当に大事な人ばかり。

家族はもちろん、ママ友たちももう長いお付き合いになるし、自主保育やボランティアを一緒にやってきて長い時間一緒に過ごしてきた「子育ての戦友」がほとんど。習いごとも赤ちゃんの時からお世話になっていたり、幼稚園の頃からお願いしているコーチだったりして信頼できる人ばかり。学童スタッフさんや担任とはお付き合い歴は浅いけど、日々顔を合わせるので日常生活の密度的には、一番頼れる、最も身近なプロフェッションたち。とにかく、みんな大事。

大事だからこそ、頼り方を間違って負担をかけたくない。分散が吉かと。

👨夫のこと→病院はもちろん、サポートセンター、義妹、私の両親。仕事関係は夫の仕事つながりの友人

👩私のこと→各種サポートセンターや家族会、両親、弟妹、習い事の先生(子育ての大先輩として今までも相談してきたから主に育児の悩みは彼女に相談)、学童スタッフさん、担任、ママ友たち

👦息子のこと→担任、スクールカウンセラー、学童スタッフさん、習い事の先生やコーチ、両親、弟妹、ママ友

🐈猫のこと→帰省や旅行のときに合い鍵を渡してお世話を頼んできたお友達。ピンチの時には猫たちのことも忘れずケアしないとね

こんな感じに分散。特に育児に奮闘中のママ友たちには負担をかけたくないから、頼る順番や中身をよく考えてお願いしたい。自分だけが大変と思わないように戒めつつ、無理はしないように気をつけつつ。絶対に感謝を忘れずに。

蟹の巣穴にただうずくまって病んでいくことなく、外へ外へ。悩みながらでも泳ぎ出ていくように。頼れるところに頼って泳ぐ元気をもらいつつ。

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ネットの大海・蟹の巣穴その2

2月末に夫の診断が出てから約2ヶ月「困った時ほど相談できない」問題に向き合っている。経緯は長くなるので割愛。今のところの方針だけ書いてみる。

相談・依存はプロにすべし

暴走は書いて抑えるべし

③子ども関係は先回りして伝えておくべし

息子のケアも基本的には①にのっとりこどものプロに。担任、学童の先生方、習い事の先生やコーチに頼ることに。ママ友は最終手段。診断が出る前にも昨年夏に手術&入院をしたり、診断するための生検手術をしたりしていたので、先生陣には「夫の体調が良くないので家の中が慌ただしかったり、こどものケアができていなかったりすると思うので、息子に異変があれば教えてほしいし、励ましてやってほしい」と伝えた。

ある習い事の先生は託児を引き受けてくださって、生検手術や診断結果の家族説明の際に学校まで迎えに行ってもらい夕方まで面倒をみてもらって助かった。手術時間も家族説明も時間が読めない。平気で何時間も待たされるから、学童の延長も間に合わないかもしれない。習い事の先生ならLINEで連絡もとれるから息子も安心させられるし、「遅くなるなら晩御飯食べさせておくから気にしないでいいよ」まで言ってくださって…もう足を向けて寝られないほど感謝。息子の気持ち的にも、大好きな先生が迎えに来てくれて、ずっとお世話してくれるのはちょっと特別で嬉しかったみたい。

④お願いは具体的に

基本は③なのだけど、ママ友を頼らざるを得ない場面も出てくる。そういう時はなるべく具体的にピンポイントで頼るべし、と肝に銘じている。手術と入院のタイミングで学校を休んだ都合上、ママ友に我が家の事情を簡単に伝えた。「手伝えることあったら言ってね」「いつでも話きくよ」など皆さん優しい反応。そこで「じゃあ話きいて」とは思わない。「〇日に託児をお願いしたい」とか「外遊びさせてあげられてないから、うちの息子も混ぜて連れて行ってほしい」とか具体的にお願いできる部分だけ頼ることにしている。

私が落ち込んでいたり疲れていたりすると、息子を外遊びや楽しいイベントに連れていく気力がわかない。我が家は赤ちゃんの頃から、基本外遊びをのびのびさせて育てる方針できたので、家にこもっていると親子ともにストレスがたまってしまう。似たような方針で子育てしてきた言わば「子育ての戦友」と呼べるママ友たちはそこをよくわかってくれていて、「来週土曜日山に行くけど〇〇も行きたかったら預かって連れて行くよ~」なんて声をかけてくれる。ありがたい。戦友たちにはいつか恩返しをしないと。

 

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ネットの大海・蟹の巣穴その1

2月末に夫の診断が出てから約2ヶ月「困った時ほど相談できない」問題に向き合っている。経緯は長くなるので割愛。今のところの方針だけ書いてみる。

相談・依存はプロにすべし

私の友人は皆同年代の子育て世代。それぞれに悩みがあるしとにかく忙しい。答えの出ないような深刻な悩みに付き合ってもらうのは忍びない。無駄に動揺させたくないし。お付き合いに支障がある場合だけ、我が家の事情を簡単に伝えることに決めた。幸い夫のお世話になっている病院のサポートが手厚いので、プロの看護師さんやソーシャルワーカーさんを頼る。学校系は担任とスクールカウンセラーさん。家族・患者の会やマギー東京などのサポート組織も信頼できるものがいくつもある

暴走は書いて抑えるべし

私は比較的危機に強い質。しおれるより戦うタイプのようで、ピンチのときほど頭が回転する。これは良し悪しあって、行動する場面ではテキパキ動けて良いけど、回転が止まらないと夜一人でいる時までアイディアや言葉が湧いてきて休めない。アドレナリン出すぎ?今までは鎮静のために日記を書いたりSNSに投稿したりしていたけど、最近アナログの日記は家族日記にまとめてしまったから書けない。SNSは…と改めて考えてみると「匿名性」の点で疑問が湧いてきた。FBは当然だけどTwitterもインスタもいつの間にか知り合いとつながっていたり、フォロワーさんと仲良くなっていてリアルの友達に近い関係性になっていたり。この状態で悩みを吐き出したら、①に反する。リアルと準リアルの友人にダダ洩れになってしまうのはぜひとも避けたい。ということで新たにこのブログを始めた。

ネットの大海を泳いでいるようで、

実はどこかの湾の…小さな磯の…岩陰の…蟹の巣穴…???くらいのごくごく小さな水溜まりでうじうじしているようなものなんだろうな。

ちょっと顔を出しても知り合いしかいないような。

誰もいない海で自由に泳ぎたかったら、ちょっと漕ぎ出さないと。

 

 

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長いお暇~凪~(コロナ記⑤)

学級閉鎖→咳・発熱→陽性の息子。先週金曜の学級閉鎖から自宅軟禁状態本日で10日目。すっかり回復して暇を持て余した7才児の長い長いお休みの記録⑤

今回は、困ったとき誰に頼るかという話。

【DAY8お助け要員召喚】

半日アニメを見続けたり、一日ほとんどパジャマで過ごしたり、回復後の療養期間を満喫している息子。完全にゆるみきっている。ある程度は許すが、ついに私の我慢の限界を超えたので実家の両親にヘルプ要請。ゆっくり話せるタイミングでビデオ通話をしてもらった。さすがにパジャマではまずい、と着替えて身支度した息子。久しぶりにパパ・ママ以外の大人と話せて嬉しかったみたい。ピアノを弾いたりブロック作品を自慢したりして、いっぱい褒めてもらってご満悦。1時間弱の通話で、息子はもちろんだけど、何より煮詰まりそうだった私の心がレスキューされた。ありがたい。

我が家はいわゆる核家族。私も夫も実家が遠く、気軽には実家からのサポートを受けられない。実家の両親や兄弟姉妹に何かあっても私たちは即戦力にはなれないのでそこはお互い様。コロナになってからは年に1回の帰省もできていないので、長いこと直接は会えていない。普段はメールやLINEで連絡を取りあったり、アプリでこどもの写真を共有したり、贈り物のやりとりをしたりしてゆるりとつながっている。仲はよいのだけど。

実は今、我が家は夫の体調不良という大問題を抱えている。悩んだり沈んだりしたときの、私なりの対処法の一つとしてこのブログを始めた、という経緯もある。

夫の診断が出てからずっと「もしものときはどうすればいいのか」をぐるぐる考え夫婦で相談もし、できる範囲で少しずつ動いているのだけど、深刻な問題ほど誰かに相談し助けてもらう難しさがあるな、と実感している。難しい問題ほど相談しづらい、助けてもらわなきゃいけないのにヘルプが出せない、という矛盾。

診断後夫の実家へは夫がすぐに伝えたが、私の実家へは報告できなかった。心配をかけるのが申し訳ない。両親だって実際のところ(メールやLINEで元気そうなだけで)元気か分からない。具体的にどう助けてほしいのか整理できていないから話せない。なんて丸々一か月悩み続けてようやく電話した。それが今月の頭。

幸い両親は健在なので話をじっくり聞いてくれて、できるサポートはないかと考えてくれた。今の我が家には平和な「日常」が一番大事なことも理解してくれて、「本当ならすぐにでも駆け付けたいところだけれど、夫さんの体調と相談して行けるときに行くよ。孫くんだけ迎えに行って預かってもいいし」と言ってくれた。「緊急のときにはいつでも呼んで」とも。

私が一番頼みたいことは息子の応援。核家族の一人っ子。それでなくても心細いだろうから。今まで以上にビデオ通話やメッセージのやりとりをして応援してやってほしい、とお願いした。考えたくはないけれど、何か起こって駆け付けてくれたときに、両親と息子があまり疎遠だとお互い不幸なので普段から仲良くしておいてほしい、という実際的な理由もある。今回のコロナ陽性は、祖父母と孫が交流を深めるいい機会にはなった。

3歳くらいの頃、まだ「兄弟・姉妹・家族」という言葉を知らなかった息子は、いつも一緒に遊んでいる友達の兄弟姉妹を「友達」とは区別して「〇〇の仲間」と表現していた。仲良しのAくんに顔がよく似た兄を「大きいAくん」と呼んだときは笑ったが、言い得て妙というかなんというか。

兄弟姉妹が仲間なら、息子自身には仲間がいないことになる。仲間を作ってあげたい気持ちもあったのだけど、こればかりはそう思い通りには調達できず…息子には弟や妹という仲間はいない。でも、親も仲間だし、祖父母もおじさんもおばさんもいとこも仲間。君は一人じゃないんだよ、とは伝えていこうと思う。私の両親や祖父母がそうしてくれたように私も。

 

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長いお暇~凪~(コロナ記④)

学級閉鎖→咳・発熱→陽性の息子。

連休前はすべて自主療養期間になり学校に行けない。長い長いお休みの記録④

先週金曜の学級閉鎖から自宅軟禁状態本日で9日目。初日、学級閉鎖になった日のふりかえり。

◆DAY1突然のメール◆

「学級閉鎖になりました。フォームに入力して迎えに来て」9時前に学校からメール受信。私は身支度中でメールには気付かず、夫からのLINEに先に気付いた。

「学級崩壊だって!迎えに行ける?」

!?!?!?

夫、落ち着いてくれ。学級閉鎖と学級崩壊は別物よ。

フォームに「迎えに行く人」と「行ける時間帯」を入力し、自転車に飛び乗った。電車で買い物に行く予定だったので、出かける前に気付けてよかった。

それにしても担任の先生との初顔合わせが学級閉鎖の引き取りなんて…。まだ2年生の教室がどこかも分からないのに…。

学校に着くと何人かのママが来ていた。仕事着のまま駆け付けた人、下のお子さんを連れた人も。「幼稚園の遠足だったのに行けなくなっちゃって」と半泣きのおチビさんを連れたママが一番気の毒だった。コロナめ‼決して許すまじ‼

◆DAY1キョロキョロピヨピヨ◆

参観も懇談会もこれからだったので、2年生の雰囲気はどんなか未知。

学童や登校班では先輩ぶって1年生に色々教えてあげたりしているようなので(あくまで本人談だけれど)、教室でもさぞやみんな落ち着いていることでしょう、と期待して向かったのだけど…

「あ‼〇〇のママだ‼」「こんにちはー」

「〇〇‼お前のママ来たよ‼」「次は誰かな~」「〇〇、またねー」

まだまだ幼い丸い顔を廊下に向けて、

みんなキョロキョロピヨピヨしていて…かわいいのなんの♡

ずいぶん大きくなったけど、2年生ってまだまだお子様なのね。非常事態に戦々恐々としている…というよりはわくわくしちゃっているあの感じが全開。

先生も生徒のソワソワを叱るわけでもなく「はーい、皆さーん、〇〇君が帰りまーす。ご挨拶しましょうねー」というのんきな感じ。

帰り支度を済ませてランドセルを机に置いて、「お席で過ごしましょう。ご本、折り紙、お絵描きならできますよ」と言われていたらしく全員座ってはいたけど…読書に集中できるはずもなく、見事にキョロキョロピヨピヨ♪

「学級閉鎖なんて大変だー。マスク二重で行こう。感染したくないよー。」とドキドキしながら迎えに行ったけれど、緊張感がいっきに緩んだのでした。

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