サザエさん3連発

久しぶりにサザエさんしてしまった。

立て続けに。恥ずかしい。

今日、隙間時間に買い物を済まそう!と八百屋さんに寄ったらお財布を忘れてた。

お店のおばさまは「いいのいいの!そういう時もあるから!顔パスね。いつでもいいから」と寛大な対応。ご厚意に甘えてしまった。

明日朝イチでお金払いにいかなきゃ。

息子のサッカーに行く前の時間で、焦って家を出たのが敗因。慌てんぼうはよくない。

一昨日はクレジットカードが見つからずに、仕方なく利用停止。次の日にかばんのポケットから発見。財布から落ちた様子。

あんまり失くし物はしないほう。カード停止なんて初めて。財布のポケットが緩んでいるみたい。気をつけなきゃ。

最後は大したことではないけど昨日はスーツにパンプスで面接。ネイルはベビーピンクにして、メイクも髪も念入りにして行ったのだけど息子を迎えに学童に行き靴を脱ぐとペディキュア真っ青のキラッキラ。ストッキング越しとは言え恥ずかしかった。面接が和室じゃなくて助かったー。

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職務経歴つらつら

息子が小1になり、すっかり学校になじんで放課後学校で遊んでくるようになった頃「いっぱい友達と遊べるから学童に入りたい。ママはお仕事しないの?」なんて一丁前に言うようになった。甘えん坊の息子も親離れの始まりかしらとちょっと驚きつつ「そう言ってくれるなら安心。私も仕事探そうかな」と思ってはいた。思ってはいたが、森のお仕事と息子の習い事送り迎えなどで日々そこそこ忙しく、求職は延ばし延ばしにしていた。だが今回夫の診断が出て、働かない選択肢はなくなり、重い腰をあげることになった。

「出産後働いてないしなぁ」「特にスキルもないし」と思っていたけど、履歴書と職務経歴書を作るにあたってよくよく考えてみたら、私、結構働いてたわ!と気づいた。

森での仕事は事務・理事・現場責任者兼務。それをこなすのに毎日PC作業をしている。役所との会議も出席するし、議事録も作るし、パワポでプレゼンもする。動画もちらしも作れるし、Youtubeアップしたり、SNSで広報もしている。リアルの知り合いには内緒だけど、こうしてブログも立ち上げているし、Zoom会議のホストもできる。小さいNPOではあるけど、人付き合いやリーダーシップも問われる仕事を数年続けているし、それなりに人脈も作ってきた。いわゆるお勤め人の社会人経験は少ないけど、子育て中も必要なスキルについては学んできたし、仕事をしてきた。書き出してみると、出産後の森の仕事関係の経歴の方が密になったし、今の私をつくっていると思えた。

実は今日、1件面接がある。今一番興味のある分野の会社なので、勉強しに行ってくる。自信をもって「私、ママになってからも結構勤勉でした」と伝えてこよう

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お役所らしからぬ

息子の学童利用延長の手続きをしに、朝からお役所へ。

なんだか励まされて元気が出た。

2月末に夫の診断。余命宣告だったのでそこからはドタバタの日々。

今後の治療の相談に私も同伴しなくてはいけない。

本人の体力が落ちてきた際の付き添いが必要かもしれない。

突然入院するかもしれない。

仕事ができなくなったら、私が稼がないといけないから仕事を探そう。

もしお店を閉めるとしたらそれにも人手と手間がいる。

自宅療養なら、介護ベッドを入れる?家を片づけなくては。

癌緩和治療ってどこに何を相談すれば解決するの?サポートしてくれるところを調べなきゃ。
何をするにも先立つものはお金よりも実は「託児先」!!

診断が出るまでも、生検のための全身麻酔手術や家族告知の際には、どう考えても息子の帰宅時間に間に合わないので正直困った。習い事の先生がたまたま予定が合って、お迎えと託児を引き受けてくださったからよかったものの、それがなければファミサポ?ママ友?と託児先探しに奔走しなければいけなかった。預かってくれるママ友は何人もいるけど、なんせ事情が重いので細かく話すのにこちらの覚悟がいる。診断未確定である意味一番不安な時期には、ママ友に話せる自信がなかった。習い事の先生は飄々とした男性で、普段から時々託児をお願いしていたし、そこまで細かく伝えなくても察してくれる方だったので助かった。

しかし毎回同じ先生にお願いする訳にもいくまい。学童に入れないかお役所に相談に行ってみた。

たまたま息子の学校の学童は空きがあり、書類さえそろえば入れるよということで、先ずは2ヶ月お願いできた。もともと放課後クラブ(学童とは別。誰でも好きな日に放課後、学校の一部と校庭で遊べる。見守りスタッフありの素晴らしいシステム)で友達と遊んでから帰ってくるのが大好きだった息子。同じ場所・同じスタッフさんにいつものお友達がいて、さらにさらにおやつまでつく学童は最高だったみたい。見学に行ったら目を輝かせ、次の日から楽しく利用している。

今月末で利用期限なので、延長の手続きに行った。書類の簡便さから「母求職中」で利用を開始したので、2ヶ月の期限付きだった。実情は「夫の病気のため諸々あって…」なので、そこを加味してもらい延長するにはどうしたらいいか相談した。念のため保険会社に提出した診断書のコピーを持参。お役所だからまた色々堅いことを言われて、新たに申し込み書類を書き直しの提出しなおしかなと覚悟していったのだけど、そんなことはなかった。

事前に電話していったし、以前に何回か相談に行った履歴もあるしで、ある程度は話が通っていて、対応してくれた男性職員さんも「あまりない事例だけどどう対応すれば一番負担がないか」と頭をひねって考えてくださった。結果「利用理由の変更」のみでOKとしてくれて、診断書も持参したコピーを受け取ってくれた。新たに診断書をとるにはお金も時間もかかる。そもそも素人が見てもよくわからない書類(余命なんかは書かれていないから深刻度は読み取りにくい)にこだわる必要もない。

思ったよりもずっと簡単に話が進み、その場でササっと書類の書き換えをして利用延長の許可をもらえた。心底ほっとした。

「大変な状況だとお察しします。我々がお手伝いできるのはお子さんのケアだけなので申し訳ないですが、学童でなるべく楽しく安心して過ごせるようにしますね。何かあれば相談してくださいね」と最後に言ってくれた。若いお兄さんスタッフさんだったけど、こんな重い事情を抱えた私に寄り添う言葉が出てくるのは素晴らしい。私がまだ若くて同じ立場だったらこんな対応ができるか自信がない。

お役所仕事は…と悪しざまに言いがちだけど、こんな素敵なこともあるよ、というお話。ありがたい。励まされた分、サポートしてくれている分頑張ろう、と素直に思ったのでした。

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森にて癒し癒され仕事

森は私の育児の場であり、職場でもある。

今日も雨の中スタッフをしてきた。

午前中仕事をして、急いで帰宅しシャワーを浴びて懇談会へ。

森は人を癒し成長させる大事な場だから、なくなっては困る。赤ちゃんのときから森で育っている息子にとっても大事な場。存続のためにスタッフが必要なら喜んでとボランティアから始めて、ずっと関わり続けている。

有償ボランティアから、ちょっと勉強して資格のようなものをとり、今は現場リーダー的な立場で勤務する日もある。不定期だから儲けにはならず、ボランティア要素は濃いけれどなかなか面白い仕事。

人を癒す場を作り、子育てや子育ちのお手伝いをしながら、自分も癒される。

泥や焚き火の炭で汚れたり、煙で燻されて焚き火臭くなったり、虫に刺されたりするすてきな職場。

仲間がいて、さりげなく「旦那さん具合どう?」「ちゃんと眠れてる?」なんて気づかってもらえるアットホームな職場。

もう少し稼げる定期のお仕事を探しているのだけど、見つかっても時々は山へ芝刈りにではなくて、森によその子育てに行こうと思う。

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森にて放牧

よちよち歩きのときから、我が家は外遊びの英才教育をビシバシとほどこしてきた。2年生の今も、勤勉なことに定期的に森で遊んでいる。

ターザンロープ、縄ブランコ、木登り(こっそり練習中)、泥遊び、穴掘り、とかげ捕り、火おこし、焼きビー玉、釘ナイフ、花をつんだり実を食べたり、スラックライン、相撲、鬼ごっこ、かくれんぼ、ベーゴマ、こま、たけとんぼ、ポップコーン、焼きマシュマロなどなど

森には楽しいことがいっぱい。

この他にも、芝生に転がって空を見るとか、泥山から走りおりるとか、泥団子を壁に投げつける、みたいな「名もない遊び」も無限にある。

なんにも教えなくても、なんにも言わなくても、こどもは勝手に遊び始めて、暗くなるまで帰りたがらない。

私は「放牧」と呼んでいるのだけど、自然(適度な)の中ではママが必死にならなくても、こどもは勝手に満足するまで遊んでくれる。

森は遊びの選択肢も豊富だし、何より一緒に遊べる仲間がいる。仲間と言っても知り合いや友達とは限らない。その日たまたまそこに居合わせて、気が合いそうなら仲間。よちよち歩きのベビさんから、高校生のお兄さん、近所のお年寄りまで息子には「一緒に遊べるお友達」という感覚。

息子は小さい頃からの常連だから、森には仲のいい幼馴染も多いけど、雨で誰も知り合いがいないような日でも、初めましての誰かといつの間にかうちとけて遊んでいる。自分が初めましての場所でも、少ししたら常連のように馴染む。この能力(楽しむ力、気の合う仲間の嗅覚、おおらかさ)は、教えようとして教えられるものじゃない。教えたくてもそもそも私にはない力。息子よ、いいぞ!そのまま行け!

赤ちゃんの頃から年中入園まで、毎日のようにおにぎりを握って、森に川にと連れ歩き念入りに「放牧」した甲斐があったかな。

今日も森にて、幼馴染が二人で先に遊んでいて、後から仲間に入りたい息子が様子を伺っていた。セオリー通りなら「入れてー」とか「何してるの?」とか声をかけるのだろうけど、息子はいきなり一緒に走り出した。森を一周走ったら、もう遊びの一員になっていて、鬼ごっこなのかチャンバラなのかよくルールの分からない難解な?ものに溶け込んでキャッキャと楽しんでいた。そんなやり方もあるのね。入りたければ入ればいいだけ。ちょっと感心してしまった母でした。

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推せる靴屋のお兄さん

よく行く靴屋のお兄さん、かなり推せる。いつも息子の靴を買うのだけど、丁寧な仕事ぶりに毎回助けられる。「あなたからなら買います!」という推し店員さんを指す言葉があった気がするけどなんだっけ?忘れてしまったけど、所謂それ。それよそれ。

成長が速いこどもの靴選びはかなり難しい。

中敷きを入れれば履けるギリギリを見極めて、0.5センチくらいは大きいのを買いたい。ジャストを買うと、冗談でなく23ヶ月で履けなくなってしまう。

実際上履きを2ヶ月履かずにサイズアウトさせてしまった苦い経験あり。メッシュがいいからとこだわって買ったもの。まだ真っ白であまりに惜しかったので、名前を消して後輩にお譲りした。あまり頻繁に買うのはお財布にも痛いし、エコじゃない。足に馴染む間もなく硬いままなのも良くない。

と言っても、まだ靴紐は結べないお年頃の息子。大きめの靴でも紐をキュッとしめて履く、という裏技は無理。まだマジックテープタイプだからあまり大きいサイズは選べない。それでも一丁前に好みの履き心地やデザインはある。欲しい靴のいい感じのサイズの在庫がいつもある訳はなく、一足買うのもなかなかの大仕事。

でも、習い事でも身につけるものでも、読む本でも今日のお菓子でも、なんでも「自分の好みで選ぶ」というのは大事だと思う。そうやって選んでみて失敗したり成功したりを繰り返して、センスを磨いていくのだから。だから大人のセンスや都合で「これにしなさい」は言いたくない。お互いが納得できるまで試着して探す。

私は父が着道楽で、服、靴、帽子にこだわりがあり、子どもの靴もシューフィッターばりにしっかり選んでくれた。選び方も教えてくれたお陰で、パンプスやハイヒールを履いてきた今も外反母趾はなく、足は健やかで靴大好き。父の教えにより、成長過程のこどもの足はしっかりした靴で保護しなくてはと思うので、試着して入念にチェックして買う。ある意味面倒な客かもしれない。

推しお兄さんは、そんな私たち親子にも優しい。にこやかに在庫を探して並べてくれて、優しく履かせてしっかりチェックしてくれる。今回は6足も申し訳ないけど、0.5違いでデザイン違いでとなると、事前に絞ってもそれくらい試着することになる。メーカーによって幅や深さやフィット感が違うので、履いてみなければ買えない。そんな面倒な試着に終始付き合ってくれて、靴ごとの特徴(最近の靴はそれぞれにギミックが!)を教えてくれて、シューフィッターとして確認してくれて素晴らしい仕事ぶり。私は靴の選び方を心得ているから、母と子だけで選んでもいいけど、それだと間違いなく喧嘩になる。そこに推しお兄さんが介在することにより、客観的にサクサク選べるところもありがたい。

と、まぁここまでは靴屋さんなら当たり前の仕事ぶりかもしれないけど、彼はそれだけではない。息子は気に入った靴は「履いて帰りたい」派。毎回それにも対応していただいて、その手際の良さと丁寧さが一番の推しポイント。 

息子の気が変わらないうちに、選んだ靴のタグが外され、ササッとお会計。これは母も助かる。また気が変わって一から選び直しーなんてなったら体力がもたない。と同時に、息子が履いていた草臥れた靴が、なぜかちょっとシャンとして薄紙に包まれて袋に入れられている。早業すぎて毎回謎。お兄さん、手何本あるんです?

お兄さんの早業に息子はご満悦。母も感心感服。納得の買い物。

今回は息子の洗い替えのスニーカーと、私のスーツ用のパンプスを購入。靴は生活を支えるもの。あのお兄さんの仕事は、明日からの日々を支えて応援してくれている訳でこれからも大いに推して推して推しまくっていこうと思う。

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ファイトケミカルスープは腱鞘炎に効くか

夫の体調が悪くなり検査検査の2020年1月。全身麻酔で生検をしないと最終診断は出ないが、「何らかの癌であることは間違いない」と夫は確信していて、彼なりに色々と考えたり調べたりしていた。不調は数か所あるから「どこの・何の癌か不明」「再発か別の新たな癌か」「リンパ腫かもしれない」など可能性に幅があって、夫はもちろん、私も不安でたまらなかった。

診断が出るまでにできることはないか、ということでファイトケミカルスープを飲むことにした。

最初の癌のときにそういうものがあるということはどこかで読んでいたけど、実践するとなるとどうすればいいか分からず…先ずは夫自身に調べて作ってみてもらった。お手本にならって、それからは私が作っている。

4種類の野菜を刻んで水から煮込む野菜スープ。それだけ聞くと簡単で良さそうね、となるけれど、実際は結構大変で贅沢なスープ。

食べるスープという感じで野菜の量が半端ない。おすすめの野菜はにんじん・玉ねぎ・キャベツ・かぼちゃを100gずつ。1回300g(大きめの汁椀になみなみ)、3食飲みたいと言われたときには、すぐに「いいね」とは言えなかった。

毎日欠かさずスープを作るのは正直無理。2日分はまとめて作りたい。にんじん1本、玉ねぎ1個、キャベツ4分の1個、かぼちゃ8分の1個を、用意して刻んで煮込んで、300gずつタッパーに分けて冷蔵庫へ、という工程をひたすら繰り返すのはなかなか大変。

先ず買い物がつらい。お金もかかるし、重い。

野菜を刻むのがつらい。腱鞘炎になりそう。チョッパーも使ってみているけど、洗い物が増えるので包丁で切る方が楽と感じてしまう。

野菜とできあがったスープの保存がつらい。始めた時期は寒かったから、冷蔵庫に入らない野菜は最悪廊下に置いても良かったが、ずっとそういうわけにはいかない。こどももいるので冷蔵庫には牛乳・卵・パン・カルピスやらゼリーやらも常に入っていて余裕はない。仕方なく冷蔵庫を買い足した。一人暮らし用くらいの新冷蔵庫はほぼ夫の食事療法用になっていて、部屋は狭くなったけど、野菜やスープを傷ませたくないという問題は解決し少し心に余裕ができた。時間がないときにとりあえず鍋ごと一旦しまえるのは助かる。

野菜の甘みが強く出るおいしいスープなのだけど、息子の口には合わないようで、何度出しても飲まない。どうせ作るなら家族で食べられたら楽なのだけど、別にお味噌汁なども作っていてそれも手間。

我が家は煮干しをいくつか入れて出汁にしていて、塩は入れずに煮て、飲むときに好きなようにアレンジするようにしている。夫はカレー粉やスパイスを入れたり、シンプルに塩だけで飲んだり飽きないように工夫している。私は中華スープの素などで味付けをして、普通のスープのように時々飲んでいる。

手間、つらい、大変…とここぞとばかり愚痴ったが、美味しくて飲みやすくて確実に栄養がとれて、病気療養中の夫には必要なスープという実感はある。一応夫の前ではここまでの文句は言わずに作り続けている。

買い物や食費の大変さは明らかなので、夫も自ら帰り道にスーパーに寄って買ってきたりして二人でなんとか協力してやっている。

最初の癌治療のとき、抗癌剤の副作用で味覚がなくなってしばらく食べるのに苦労した夫。昨年夏の顎の手術前後は硬いもの・大きいものNG。ピンチのたびにサラダやスムージーを習慣化したり、具材の大きさを変えたり、お弁当を導入したりなんとか対応してきた。毎回慣れるまでは憂鬱。それでも投げ出さずにやってきたから、今回の野菜スープもそのうち慣れるかな。

何事も訓練訓練。飲んでいるうちに私も健康体になるかもしれないし、腱鞘炎も治るかもしれないしね。

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積読雑記『ギリシャ神話』『じぶんというもの』

【今日買った本の記録】

息子には『宝島』スティーブンソン

    『地底旅行』ジュール=ヴェルヌ

私には『ギリシャ神話』串田孫一

   『じぶんというもの』金子光晴

私用の2冊は「私の大好きなおじいちゃん」つながり。強烈な魅力を放つ翁二人。大好きなので彼らの未読の本を見つけたら買う一択。

特に孫一翁の『ギリシャ神話』はマティス風味の挿絵までご本人作。カラーでないのが残念。どこかに原画が飾ってあるなら見に行きたい。調べてみようかな。

光晴翁の方は巻末にヤマザキマリのイラストエッセイ付き。買うしかない。この本で、孫の名前が若葉ちゃんと知った。時代を考えるとかなり洒落ている。若葉ちゃんへの愛情があふれて止まらない数章が最高。

孫への愛情と言えば…私の本好きは祖父母と父由来。

母方の祖父は、訪ねるたびに最近読んだおすすめ本をくれた。興味の幅が広い人で、ジャンルに偏りなく読んでいた印象。もらった本は今でも大事に読んでいる。

昔の人らしく、包装紙でカバーしている本もある。閉店してしまったお店の包装紙もあって、私の中では祖父の人柄と同時に故郷を懐かしむこともできる宝もの。

革の文庫カバーも、中学時代に祖父にもらって以来ずっと愛用している。もらったときすでに美しい飴色だった。双眼鏡や万年筆など、高価なお譲り品を「これ、あなたなら使える(読める)かと思って」なんて、こともなげにひょいとくれる祖父だったから、このカバーも何の気なしにもらって使ってきたけど、今思えば中学生には贅沢な持ち物。亡くなる前にどこでいつ買ったものかきいておけばよかったな。

 

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積読雑記『宝島』『地底旅行』

【買った本の記録】

息子には『宝島』スティーブンソン

    『地底旅行』ジュール=ヴェルヌ

私には『ギリシャ神話』串田孫一

   『じぶんというもの』金子光晴

コーヒー2杯半くらい入る大きなマグも。重いけどたっぷり飲めるから読書やPC作業のお供に。

我が家の7歳くんは今のところ本の虫とまではいかないけど、わりと本が好き。図書館も本屋さんも好きで定期的に通っている。

字が読めないチビさんのときから、自分なりによく吟味して買ったり借りたり。「これ読みたい」がはっきりあるのは素敵なこと。自分で選ぶっていいよね。

図書館では10冊以上を選んで一生懸命運んで積んで、絨毯じきのこどもコーナーに腰を据える。毎回全部に目を通して、数がよく分かっていない頃から一応冊数を数えたりなんかして厳選。「こっちは借りる」「こっちはここで読んでいく」と山を分ける。

私も横で、こどもコーナーならではの読書。恐竜図鑑とか、小さいころ読んだ名作とか懐かしい本を適当に選んでパラパラしながら待つ。結構待つ。「早く帰りたいなぁ」と思うこともあるけど、我慢我慢。

7歳くんが自分で選んだ本たちを見ると、彼の今の興味が分かって面白い。一時期は「恐竜の本ここからここまで全部ください」というような、大人買いみたいな借り方をしていた。エスター・アベリルの猫シリーズにはまったことも。お化けとか幽霊系をこわいもの見たさで読んでいた時期もあった。最近は、先ず自然科学コーナーで宇宙とか天気とか実験とか。次に物語コーナーに移動して、海賊とか探検とか。男の子らしい選書。

『宝島』は海賊の絵に惹かれて原書を持ってきたので、「日本語はこっちだよ」と借りた。寝る前の読み聞かせにコツコツ読んでいるのだけど、長くて返却日になってしまうので購入。男の子が読む名作系は私も未履修なので、一緒にハラハラしながら楽しんでいる。

 

 

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自分ごと夫婦ごと他人ごと

夫の緩和治療、抗がん剤を追加するか迷っていたのだけど進捗があった。

今日の診察で「途中でやめてもいいから使ってみよう」となった。月末にとりあえずは一回。大きい病院のせいか、何事も方針が決まったらすぐ具体的に進んでいくのがありがたいようなこわいような。

「家族との時間と仕事(お客様)を大事にしたい。緩和しかできないなら、動けなくなるような激しい治療はしたくない。治療の副作用で入院したり体力が落ちたりして時間を無駄にしたくない。」が夫の確固とした意思。

放射線治療は、一度経験済みの夫の場合大きな副作用が出るほどの線量はもうできない。ある意味安心、ということで早々に実施。最近その反応が落ち着いてきて、体調も悪くない。そろそろ抗がん剤も加えるかどうか考えましょう、と言われて半月くらい悩んでいた。悩んでいた、というのは「夫が」悩んでいたということ。こればかりは自分で決めるしかないので、妻といえどもあれこれ言えない。私は逡巡する夫を見て心配していた、というのが正しい。

家族としては、お医者様にすがる気持ちで「できる治療は全部やってほしい」と安易に考えてしまいがち。でも、あくまで決めるのは本人。治療のつらさも副作用の体調不良も引き受けるのは本人。家族が無理に治療をさせることはできないし、本人の覚悟や納得のない治療は、緩和のようなシビアな段階では逆効果にもなり得るというのは分かる。

家族サポートの面談をしてくれた看護師さんも「できると言われた治療をあえてしない選択ができる人は珍しい。よく考えて自分で決められる人なんですね」と言っていた。その通りの人だと思うし、それを信じて私は見守るしかない。

どこまでを自分事と捉えるか、どこまで夫婦事として一緒に決められるか、どこからを夫自身のことと切り分けるか…心のコントロールがかなり難しい。

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