こどもにはのびのび遊んでたくましく育ってほしい!というのが私の子育ての芯。生まれたての頃から外遊びや自主保育グループのブログなど読んで情報を得て、歩けるようになったら即効で行動。近場のプレイパークやプレイグラウンドに通い始め、自主保育グループや未就園児サークルに所属。1歳児でも毎日勤勉に遊び歩く生活をしてきた。親子で思う存分遊び歩けたのは夫のおかげでもあり感謝している。
ガミガミ指示を出したり、習い事でスケジュールを埋めて日々の過ごし方を限定したり大人主導にはしたくない。でも、現代っ子には好き勝手できる環境がない。好き勝手遊べる場所に保護者が連れて行かないと遊べないという悲しい現実。それは致し方ないことなので、私は「いい場所を探して連れて行く」ことだけはしっかりやって、その場に着いたら後は「お好きにどうぞ」「何時間でもじっくり遊びたまえ」というスタンス。
そうして育った息子は今小2。体力はあるし、行動力もコミュニケーション力もある。何より外遊びが大好きに育っているのが嬉しい。「面倒だから遊びに行かない」ということはなく、今でも土日のどちらかは半日以上外で遊んでいる。生来の素質かもしれないけど、よちよちの時から電車やバスで連れ歩いた影響も少なからずあると思う。思いたい。
安心して遊べる広い場所さえあれば、こどもは勝手に群れになって遊ぶ。経験がない子は初め戸惑いこそすれ、数時間たてば群れに入って我が物顔。私は森の遊び場スタッフをしたり、自分の息子やその友達を見たりして、それを知っているから「後はお好きに」と放牧する。大人が一緒に遊んだり、何か仕掛ける必要はない。「暑いから水鉄砲持っていく?」と気を回しても「もう準備したよ」なんて言われるのがオチ。遊びに関してはこどもの方がプロである。
ただし…こういう遊び方をさせるにも手間ひまはかかる。場所を探して連れて行くだけでなく、日々しっかり食べさせて寝かせて健康でないといけない。しかも親子ともに。天気を気にしてある程度の装備は要る。泥汚れの洗濯もかなりの手間。息子も成長するにつれ同じ年代の仲間と遊ぶ方が楽しいようなので、いわゆるママ友との調整も必要。秘書のような裏方業務が必要不可欠なのだ。
習い事の送迎や日程の調整も同じ。お受験関係の苦労も同じ。この手間ひまこそが子育てなのかも。私はお受験はさせない代わりにこどもの遊びに全精力を注いでいる、ということ。習い事も息子の遊びの延長と感じられるものだけやらせている。
放置していてもこどもは遊べない世の中。手間ひまかけてせっせと遊ばせて、結果たくましく育ってほしい。