コロナ禍が極まって「マスク会食」なるものまで出てきた世の中。私は家に病人がいる小市民なので「コロナは風邪派」には与しないのだけど、それでも行き過ぎやり過ぎと感じることは多い。換気・手洗い・マスク・ワクチンくらいは文句言わずに実行するけれど、ちょっと疲れてきた感は否めない。感染はいまだに怖いから、対策は続けているけど。
「顔の下半身」・「上半身」なんていう言葉も聞くようになった。マスクで隠れる部分は顔の下半身ということらしい。メイク動画でも「下半身はマスクで隠れるから薄づき。上半身ははっきりさせて印象付けましょう」みたいに言えば確かにわかりやすい。必要に応じて拡がった言葉なんだろう。
マスクに隠れる下半身は見ない・見えない生活なので、家族以外の人が食事する様子なんて見ることがほとんどない。真面目に自粛を続けていたら外食もしないだろうし、食べる姿を見る機会がなさそう。
だからどうした、という訳ではないけど、今日ちょっと頭に浮かんだこととして書いておく。
息子のサッカーに付き添った帰り道。川にいつものアオサギ君(勝手にオスと思ってるだけ。本当はメスかも)がいた。朝からの雨で増水して濁った川なのに、悠然として事もなげに魚をとっては食べていた。サギを見てまで「マスクしてない」なんて思うほど狂ってはいないのだが、何となく「あー。食べてるなあ。食べる姿って生きてるって感じがするなあ。こういうの、ヒトでは最近見てない感じがするなあ」と感じたのだ。息子は今日みたいな川にいつものアオサギ君がいるとは思わなかったみたいで、川は気にせずどんどん先へ行ってしまった。私はアオサギの野生の姿に見惚れてしまって、しばらく止まって眺めた。
アオサギ君はここらでは(この河岸では)なかなかの人気者で、足を止めて見ている人が多い。私と息子もファンだし、今まで何度も赤の他人と一緒に「あ!今魚とった!」「今日は食べないね。魚いないのかな」なんて盛り上がった。
鳴き声がいい訳でもないし、そこまで美しい訳でもない鳥のような気がするけど、狩の様子は魅力的。つい見てしまう。生きてるって感じがするから。野生味のある生き物を間近で見ることって刺激になる。ワクワクする。
ヒトも早くマスクを外して良くなって、アオサギ君のように自然体で悠然と食事ができるようになったらいいな。