【今日買った本の記録】
息子には『宝島』スティーブンソン
『地底旅行』ジュール=ヴェルヌ
私には『ギリシャ神話』串田孫一
『じぶんというもの』金子光晴
私用の2冊は「私の大好きなおじいちゃん」つながり。強烈な魅力を放つ翁二人。大好きなので彼らの未読の本を見つけたら買う一択。
特に孫一翁の『ギリシャ神話』はマティス風味の挿絵までご本人作。カラーでないのが残念。どこかに原画が飾ってあるなら見に行きたい。調べてみようかな。
光晴翁の方は巻末にヤマザキマリのイラストエッセイ付き。買うしかない。この本で、孫の名前が若葉ちゃんと知った。時代を考えるとかなり洒落ている。若葉ちゃんへの愛情があふれて止まらない数章が最高。
孫への愛情と言えば…私の本好きは祖父母と父由来。
母方の祖父は、訪ねるたびに最近読んだおすすめ本をくれた。興味の幅が広い人で、ジャンルに偏りなく読んでいた印象。もらった本は今でも大事に読んでいる。
昔の人らしく、包装紙でカバーしている本もある。閉店してしまったお店の包装紙もあって、私の中では祖父の人柄と同時に故郷を懐かしむこともできる宝もの。
革の文庫カバーも、中学時代に祖父にもらって以来ずっと愛用している。もらったときすでに美しい飴色だった。双眼鏡や万年筆など、高価なお譲り品を「これ、あなたなら使える(読める)かと思って」なんて、こともなげにひょいとくれる祖父だったから、このカバーも何の気なしにもらって使ってきたけど、今思えば中学生には贅沢な持ち物。亡くなる前にどこでいつ買ったものかきいておけばよかったな。