世間は数年ぶりの連休らしい連休を前にさわさわ波立っている。
我が家は凪。いや、無風。
全部コロナのせい。
我が家のコロナ記録①を以下に。
◆DAY1◆
先週金曜、学級閉鎖。
その夕方から息子も咳と熱。あっという間に高熱になり震えながら寝た。夜明け前には39.5度。「寒くて暑い」と言いながら氷枕をあてたり外したりして苦しそう。
◆DAY2受診◆
次の日、かかりつけ医は朝からネット予約がいっぱい。同級生であふれかえってたりして…と思いながら電話して受診。まだ39度台で震えている7歳児。家のすぐ裏の小児科だけど歩かせるのが忍びない。もう抱いていける体重じゃないし、久しぶりにママチャリの後ろに乗せて搬送。
前に息子自身が運転していた自転車で転んで大けがしたときも、同じママチャリで搬送した。あのときの切ない気持ちを思い出した。こどもが苦しんでいるのってつらい。
コロナになってからは逆に静かになっていた小児科がこの日は激込み。泣き叫ぶ赤ちゃんがいっぱいいて阿鼻叫喚の中、発熱用診察室でしょんぼり横になっている息子が本当にかわいそう。落ち着いて座っていられずそわそわ立ち歩く私に「ママも座っていいんだよ」と気づかってくれた息子。
「今つらいのは熱と頭痛。喉は痛くない」なんて一丁前にお医者様に自分で話せたし、検査も泣かずにできた。大きくなったし優しく育ってるなぁ、なんて思わぬところで息子の成長を実感。
喉は痛くないという割には真っ赤に腫れていて「これは怪しい喉だね。学級閉鎖なら検査するしかないね」とおもむろにビニール袋をかぶせられて例によって鼻のあの検査。
5分くらいで陽性判明。
本人も私も誰も驚かないピッカピカの陽性。発症日は22日金曜日。陽性者は発症日から10日間療養とのことで数えると…息子のお休みはなんと5月2日まで‼そのまま連休に突入して計14日間‼春休みより長いお暇。この言葉の重みは、子育て中の人なら分かってもらえるはず。
看護師さんが私の連絡先を聞き取って薬局に伝えてくれた。「家近いよね。一人でお留守番できるならいったん帰ってもいいよ。薬ができたら薬局から電話してもらうからママだけとりにきたら少しは楽でしょ」と。ありがたい配慮。
途中自販機でジュースを買おうと思ったらお財布がない。家に忘れて受診していたみたい。小学生は医療費がかからないとはいえ、朝の私はどれだけ慌てていたのかと反省。財布や保険証、ひざかけなどの受診グッズを入れたかばんを玄関に置くことにした。
電話をもらって薬を外で受け取って、今度こそはとクリームソーダやアイスティーを買い込んで帰宅。「お昼何なら食べられる?」と聞いたらなんと‼「ハッピーセットが食べたい」って‼何度も聞き返したけどマックをご所望。まだ混む前の時間だったしディスタンスとるから許して‼ということで買いに走った。
ちなみに私は全くの無症状。熱もなし。ワクチン3回接種済み。手帳を開いて数えてみたら、3回目接種はギリギリ2週間前だった。打っておいてよかった。夫は訳あって接種できていないから、徹底家庭内隔離決定。
無駄になる覚悟で買ったハッピーセットだけど、信じられないことに完食。まだ高熱は続いていたけど食欲があるのは安心材料。
◆DAY2うわ言◆
午後になっても熱は下がらず苦しそうに横になっている。一度39.0のときに私ががっかりしたら「でもね、ママ、さっき39.5度だったからそれよりは下がったよ」と言った。算数できてる‼しかもなんて前向き‼とまたもや子の成長に感激。
15時頃、天井をぼーっと見つめているのに気づいて怖くなって声をかける。顔色は良くないけど意識はあって痙攣や冷や汗なんかもない。でも…「上を見るとザリガニがいるから気になるんだよ。だから見てないと」なんてうわごとのように言うからこれはまずい、と大いに焦る。
薬は飲みたくないと嫌がる息子に「このままお熱が続くとママ心配だから飲んで。ずっとお熱でフル回転している脳みそと体を休ませてあげよう」と頼み込んで処方された解熱剤を飲ませる。錠剤だからちょっと苦労した。体を起こして錠剤が飲めるなら今のところは意識障害ではない。以前、もっと小さい頃の発熱でもうわ言のような寝言を言ったことがあった。こどもの頃、熱に浮かされて私も怖い夢をよく見た。よくあること。でも不安。
夕方に薬が効いていったん平熱まで下がった。それまでは急変が怖くて、ずっと横で様子を見ていた。
昼ごはんにまさかのマック。晩ごはんはまさかのまさかのカレーライス‼たまたま作り置きしていたがカレーだったから…これも食べるというから半信半疑で出したら完食‼
これならこのまま解熱するかもと期待したけど、夜寝てからはまた全身ほっかほか顔真っ赤。
コロナ、なかなか手ごわい。防ぐのはかなり難しいのだけど、かからないにこしたことはない。我が家は息子以外には幸い拡がらず凪、というより虚無な連休にはいったところ。連休中移動される方、用事がある方はくれぐれもお気をつけて。療養中の方とそのご家族の方は…どうかご無事で。この長い長いお暇をなんとか乗り越えなくては。